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セッションのspacegomiのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
1.5
演奏の技術的な面はわからないけれども、二人の半端なエゴイストっぷり、音楽への愛の無さばかりが目に付く2時間だった。
大舞台の場を使ってニーマンを陥れ、復讐しようとするフレッチャーの小物臭。
内輪のイザコザを観衆の前に持ち込んで自己満足に終わるラストもジャズや音楽を侮辱しているようにしか思えない。
登場人物から音楽への愛をピタ一文も感じないのに、音楽には、何もかもを超越する、奇跡を起こす力があるとでも言いたげなラストに説得力はなく、カタルシスなんて得られるはずもなかった。
音楽を愛することができず、音楽に「取り憑かれてしまった」2人の悲劇、狂気を描いてるのだろうか。それにしても2人ともムカつくいけすかないやつらなので勝手にやってろという感想しか抱けなかったですすみません。
結局2人の不愉快なキャラクター像が作品としての一つの「仕掛け」として機能しているようにも思えず、エゴイスト同士の憎しみや復讐を、滑稽で半端な狂気を見せられただけでした。
新しい切り口の作品なんだろうけれどもあまりノれなかった。
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