Donatello

セッションのDonatelloのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
4.7
どんなに退屈な映画であっても、ラスト10分だけが素晴らしかったりするだけで割と評価は高くしてしまうんですが、これはもう別格ですわ。シビれたね。シビれた。

出来栄えに感動して即座にもう一度観たくなる映画と、逆に凄すぎて疲れて二度目を観るのは間を置きたい映画の2種類ありますが、これは後者の方でしたね。

ジャズを題材にした変則的な師弟愛の音楽根性モノかと思ってたら、ことはそんなに単純ではなく、狂おしいまでのカタルシス。
村上春樹的に言ったらケミストリーですよ。

まぁJ・K・シモンズさん、流石のオスカー助演です。納得。◯ァッキンテンポです。凄すぎて笑いました。ジャズ界のハートマン軍曹言われるだけあります。言われてないけど。

で、マイルズ・テラー君もまた素晴らしくて、『ダイバージェント』の時に「こんなショーン・ペンさんとジョン・キューザックさん足して2で割った顔のような感じの若手俳優需要あるの?」とか大概小バカにしてましたけど、もう地面に額を擦り付けてドゲザーしたい。

原題にもなってる"Whiplash"が耳から離れなくなり、すかさずCDショップに駆け込みたくなる恐ろしい映画でした。
Donatello

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