すげーいい映画だった!
なにがいいって脚本がいい。人間が限界を超える世界ってこうなのかもしれん。一見、狂気の世界に見えるけど、2人のドラムへの純粋な思いに感動してしまった。話自体は誰でも思いつくものかもしれないが、その構成やキャラクターが巧みに絡み合っている。
特にフィッチャーという鬼教師がヤバい。最初に、音楽に携わる人間に見えない風貌に衝撃を受けた。ハゲマッチョのブルドック顔で、吐く言葉は悪態まみれ、どっかの軍曹が間違ってやってきたみたいだった…。フルメタルジャケットで見たような…。
そんな軍曹がテンポやチューニングについて指示する時点でなんかぶっ飛んでるのだが、そのキメ具合が生半可じゃない。あれは指揮を振るより45経口を持たせる方がしっくりくるよね、きっと。
と鬼軍曹っぷりを余すことなく披露しておいて、とても人間らしい一面もチラッとみせる。鬼デレ?ネタバレなので書かないけども。
そんなフィッチャーに食らいついていく主人公に自分を重ねて観ると、いい気分になれます。そんな映画。キャラクターって大事ね。