SORA

セッションのSORAのネタバレレビュー・内容・結末

セッション(2014年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

クレジットが始まった瞬間思わず拍手を送った!素晴らしい!圧巻!
これは是非映画館で見たかったなっとあの時期無駄に用事が重なっていた事を恨んだ。

やっぱり音楽っていいよね、ちょっと音楽をかじってる身からするとあの緊迫感とか音だしのときのあの感じとかくー懐かしい!
音楽は陶酔していくところあるから精神的にくるよね。

フレッチャー役のシモンズもアンドリュー役のテラーも二人ともほんとに素晴らしい。シモンズの狂気じみた音楽家っぷりはまさにはまり役で見ているものすべてに目を会わせてはいけないといった威圧感を与えるし、テラーもはあの影のある雰囲気ドラムと向き合う姿勢孤独で風変わりな時代錯誤の青年をうまく演じている。
調べてみたらテラーは10年もドラム経験があるとのことでなるほどそれでかと納得。

しかし、フレッチャーみたいな人いるよねっと思ってしまった私は世間からずれてるのか?わからんが最高の音楽を追及していくと人間なにかしら歪むんだろうな。でもフレッチャーのあの粘り強く指導するとこ逆にすごいと思った。あそこまで付き合ってくれる人いないよ、一言練習しろなり才能ないとかで片付けてしまいそうなとこをあそこまで付き合ってくれるとか。逆に彼はいい人なんじゃないかとおもった(笑)
でもあの精神的に追い詰めていく様はまさに狂気。人の心を、えぐりにえぐって追い詰めた先に乗り越えろとは…終盤でアンドリューとフレッチャーの会話にあるようにあれは天才(努力し続けられる人)しか無理よな。

アンドリューは孤高の天才になりたい若き音楽家ですが、不幸な家庭環境や音楽を運動よりもしたに見ている周囲のせいでそうなってしまったのかと思った。そう、音楽はほんとに世界で一番とかにならないと認めてくれる人少ないよな。うんうん。
認められたい、偉大になりたいそんな思いがかれを追い詰めていく様は見ているこっちにもまざまざと伝わってきて彼の感じている重圧に押し潰されそうになりながらもかれを見届けていくわけだが。
淡い恋があったりそれがうまくいかなかったり。徐々に落ちていく彼とともにこっちも見ているのが辛くなって、間延びしたように感じこれは期待しすぎたか?っと映画に落胆しかかり、果たしてこの映画はどこに向かうんだろうと思った矢先、あのJVCが始まるのである。
ラストが衝撃的と前評判で聞いていたが、 まさにその通り。
彼はあのラストで偉大な音楽家へとその足を踏み入れた。
事故のあつた大会でフレッチャーと罵り合ったあの言葉は嘘ではなかった。彼はバンドの先導者絶対的な存在である指揮者を凌駕したのだ。本当の意味で勝ったのだろう。でも、そこへ導いたのは偉大なフレッチャーという指導者が最後の罠を仕掛けたからでもある。二人の師弟関係が生み出した最高のセッションである。

最後のドラムの一音が鳴り終わる頃には、拍手をするのを止められない。

一つ文句を言うなら、低予算で仕方なかったのかもしれないがテラー以外のバンドの面子もせめてもう少し上手く音に合わして指動かしてくれたらもうちょっと緊迫感でただろうに。でも映画だからね。そこをいっちゃー仕方ないか。



追記
色んなレビューを読んでると、フレッチャーに指摘され何度弾き直してもそれが良くなってるのか悪くなってらか分からない。ってのを何個か見かけましたが、それは弾いてる本人も一緒。自分よりも音楽を極めている人からの指摘はよく分からないことが多いです。じぶんで今のだめだったかな?っとおもってもそれが最高といわれることもあったり逆もしかり。でもがむしゃらに努力するうちそれが見えて来たりするんですよ。










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