予算かかってなさそうだけど、ある程度限られた空間を上手に使ってうまく作ってあるなという佳作がたまに存在していて、これなんかまさしくそれですね。
彗星が最接近する夜に、よせばいいのにホームパーティーとか開いちゃった男女8人が、彗星の影響からスマホが壊れたり外部との通信が断たれたりして、仕方ないんで近所の家に助けを求めに行ったら、そこに自分達と全く同じ男女8人が存在していた!という適当に説明すると何を言ってるかわからないよポルナレフ。
シュレディンガーの猫という文系のSFオタクにはこの上ないネタで攻めてくるあたり素晴らしいです。
序盤と終盤の圧縮率が違うというか、割と中盤までダラダラやってるのに展開がいきなり加速するので、そこの好みが別れるとこでしょね。
出演者なんかも含めて、これっぽっちも大作感がなくゴールデンタイム向けじゃありませんが、平日の昼間午後ローあたりや深夜放送なんかで放送されたら、うっかり観た人が後日Yahoo知恵袋で「先日観た映画が気になってますがタイトルがわかりません」とか投稿しそうなレベルでの「気がついたら面白かった」系ではあるのでド暇な時に観るなら大変オススメ。