たった5日間の撮影期間。たった5名のスタッフ。使ったカメラも3台のみ(IMDBより)。
さらにロケ代をケチるため、監督の家から妊娠中の妻を5日間だけ追い出して撮影した……こんな徹底的なケチケチぶりで製作されたスリラー。
とある家に集まった8人の男女。彗星が急接近していたその夜、全く同じ男女が、向かいの家にもいるらしいことに気づく……。
SFなので、この謎に論理的な解決方法があるわけではない。なのだが、アイデアと脚本がよく出来てるので、低予算でも良い作品ってのは出来るんだなー、と感心する。ケチでもいいじゃん! ケチ最高! と、スーパーで半額シールを貼られるのをジッと待つ俺を馬鹿にした中学校の同級生に、この映画を見せてあげたい気持ちになった。
世界には自分と同じ顔の人間が三人いる、という都市伝説があるけど、本当にそっくりの人に出会ったら、どんな気持ちになるんだろうか。
三人くらいならまだいいけど、マンボウとか大変だよね。3億の卵のうちの1個なワケだし。俺がマンボウだったら、相当悩むと思うわ。この映画が問いかけているのは、そんな想像も出来ない世界の話。
あ、このへんに興味ある方は「人生、ブラボー!」もチェックしてみてください。