シッチェス…映画祭 最優秀女優賞。
帰ったはずの客が、まだ家のどこかにいるとしたら?
ささいな不安からエスカレートしていく密室の恐怖に一時も目が離せない、オリジナリティあふれるサスペンスの傑作!
「ロスト・アイズ」のギリェム監督の最新作かと思いましたが、10年前の長編デビュー作が、今月ようやく日本上陸。
結論から言うと、ジャンル識別困難な怪作サスペンスドラマ!?
いつもながら(笑)一般受けしない特殊映画です(-_-;)
冒頭は妻ベラ(モニカ)に家を出ていかれた主人公の建築士(アンドニ)と二人のやり取り。
何気ない痴話喧嘩ですが、実は最後重要な伏線に(;o;)
邦題からもわかるように、ヒッチコックなどの古典サスペンスを意識した作り。
地を這うようなカメラワークなどで観るものの心を掴みます♪
二日目、謎の中年男性が主人公の家を訪れ、「電話を貸してほしい」と。
電話を貸しますが、男性は家の中で突然消えます。
男性は帰ったのか!?家に潜んでいるのか!?
その後、主人公は家に侵入者がいる気がして精神を病んでいきます。
妄想なのか、本当に侵入者はいるのか!?
ここまでは普通のサイコサスペンスで、観客の予想は妄想かやっぱりいるのどちらかにリードされますが…
中盤から物語は前代未聞の明後日の方向に飛んでいきます(苦笑)
いきなりのストーリー転換に頭が混乱しましたが、一緒に観てた嫁が大爆笑してたので「コメディ」に変わったと思われます(゜ロ゜;
変態過ぎて爆笑もの(笑)
イメージとしては同じスペインのド変態映画「スリーピング・タイト」に近いかも。
中盤からはヒロインが元妻ベラから車イスのクラウディアに代わりますが、一人二役でモニカが演じます。
最優秀賞女優賞とっただけあって見事(-_-;)
終盤は出だしからのばら蒔きにばら蒔いた全ての伏線を回収してサスペンスに戻ります(^^)
頭が混乱するくらい突拍子もない衝撃の事実!!
オチはちょいと頭を使います(..)自分も理解に手こずった( ;∀;)
超ウルトラ低予算、地味、グロなし、エロはそこそこ( 〃▽〃)、展開は唖然( ; ゜Д゜)とコアな映画ファン向け映画です(^^;
ただ、古典サスペンス、スペイン映画、「ロストアイズ」ファン、変態行為に爆笑したい方なら必見かも(^o^)
終わってみれば、見事な秀作です(^^)
主人公は変態ですが(笑)
最初、30分くらいは人によって退屈かもしれませんが、重要な伏線ばら蒔き、ジャンル転換の衝撃につながるので、早送りせず観ていただきたい怪(珍)作!!