たてぃ

「僕の戦争」を探してのたてぃのレビュー・感想・評価

「僕の戦争」を探して(2013年製作の映画)
4.2
ビートルズ好きな人にとってはたまらない作品でしょうね。(≧∀≦)
1960年代で独裁政権下のスペインが舞台。ビートルズ好きな中年の学校教師が主人公でジョンレノンが映画の撮影で南部のアルメリアに来ていると知って車で向かう。その道中で知り合った若い女性と家出少年とのやり取りがメインです。特に大きなオチはないんですが、鑑賞後には心がホッコリします(´∀`=)

主人公の先生が本当に良い人なんですよねえ…自分が学生のころにあんな先生に出会っていたら勉強もっとしたんだだろうなあ…ヽ(;▽;)ノおっさんがあんな若い子の心を掴んで話せるのはすごい…「自分が若い頃は」なんて説教たれるようなことは一切ないし。見習いたいものです。

それとこの時代のスペインってもっと暗いイメージがあったんです(実際にそういう話をスペイン人から聞いたこともあり…)。でも作品に出て来る人達は「限られた自由の中でいかに楽しく生きるか」を体現してました。それを現していたのは、主人公がコーヒーを温めようとするもガスが切れていて「さてどうしたものか?」と考えた末にアイロンを使ってコーヒーを温めるシーンです。これは「余裕」や「寛容」がないと出来ない技でしょう。今の日本人にはないものを…日本人だったら真っ先にガス会社に電話してガスが使えるまでイライラするんでしょうね…

大したオチもないのに余韻の残る作品でした(´∀`=)あぁ、イチゴが食べたい…
たてぃ

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