高橋早苗

アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生の高橋早苗のレビュー・感想・評価

3.9
「若くみられるより、魅力的に見えたいの」
ストリートがランウェイ
お金がなくても 爪を磨き 美しい靴を履く

自転車に乗るのは
まとった服を 見せびらかしたいから

流行になど ときめかない
毎日が 一瞬一瞬が
私の人生


☆☆★

ホントにこの人ら
私より年下でしょ?と思ってしまうほど
生きてる。いまをね。

・・・彼女らのホームグラウンドが
自己主張なんかあったりまえ!なNYだってのを抜きにしても

この、際立つものは何なんだろう?
と思いながら眺めていて

…エレガントさ だね。

「私は私 どうにもならないでしょ?」
その上に立つ エレガントさだ。


こればっかりは 生まれ持つものよりも
人生で学んでいくものが
大きいと思う。

誰に会い 何を学んで
「どうにもならない」私をベースに
積み重ねていくもの

そうして積み重ねてきたものだから
美しく 時にキュート♪
ただのド派手なおばちゃんに
成り下がらないポイントね。


彼女たちの言葉を 借りるなら
「お互いに違うって
 素敵ね。」


★★☆

DVDには特典映像が。
これが秀逸♪

本編に登場した
“老いを謳歌するファッショニスタ達”が
古着屋へ
マクドナルドへ
買い付けへと
それぞれに街を闊歩する姿が収められている

その中の
「デボラのTシャツチャレンジ」
が素晴らしくわかりやすい!

色を着ることをこよなく愛する彼女が
アクセサリーも時計も、バッグもなし

白い半袖Tシャツと
フルレングスのブルージーンズに
ペッタペタのサンダルで
街を歩くという実験

本編での彼女、また前章で
嬉々として古着店内を歩く彼女とは大違いな
のっぺりとした、いかにも窮屈そうなそのお姿!

実際、彼女も
『暑いし窮屈』と漏らし
『おしゃれの仕方を知らないティーンになった気分』
とバッサリ。

今、若い頃から大好きで着てきたTシャツやジーンズが
「似合わなくなった」と感じている30代後半以上の女性には
この映像に1つの答えがありますよ^_^
高橋早苗

高橋早苗