イヴ・サンローランの最も輝かしく堕落した10年間を描いている。
前半はデザインや製作などに没頭する
イヴの姿が描かれている。
1965年から始まり年代ごとに彼のデザイナーとしての拘りが美しく描かれている。
アトリエのシーンもかなりリアルさを求め、本職の人達に台詞を与え作られている。
生地をカットするシーン、手縫い、ミシンなどを使い仕事をする姿はとても臨場感があり良かった。
一方、彼の私生活での堕落した一面もドラッグや酒に溺れる。
そして愛人との性生活も赤裸々に描かれている。
そんな快楽を求めている内にデザインが書けなくなってしまう。
床に散らばったドラッグを愛犬のワンコが食べてしまう。
その後のワンコがドラッグによってヨタヨタするシーン、ワンコの演技なの😱?
華やかさの裏に隠されたイヴ・サンローランの苦しみも描かれている。
ファッションショーのシーンも豪華で迫力があった。
この映画は同時期にサンローランを描いた作品「イヴ・サンローラン」
も製作されており、当然だが撮り方もテーマも違う。
以前「イヴ・サンローラン」を観たので再度観てみようかと思った。
観比べてみるのも良いのかもしれない。