レオン

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのレオンのレビュー・感想・評価

4.8
期待を裏切らず、3時間12分(鑑賞後に知る)を自分は2時間15分ぐらいに感じる素晴らしい体験だった♪

今作は粗筋だけを記するとかなり単調かもしれないが、海洋生物とのふれあいを通じて、全ての者(家族・部族・生物)への心の絆を、登場人物の心情と同時体験しながら ”リアル海洋館” に飛び込んだ様な素晴らしい映像で魅せてくれる♪ 
やはりオススメ!
が、前作と同等以上の起承転結を期待した人は、長く感じるかも・・。

以下はネタバレを含みます。
導入部は1作目以後の経過をジェイクのナレーション付きで進め、子供を授かり(なんと3人も♪)家族とのふれあいのシーンなど日常の中、再度スカイピープル襲来・・・。 が、唐突でしかも前回以上の規模の攻撃に、なんだこんな展開か・・。 とややありふれ感が漂い始めるが、相手の目的は自分だと察知して、異国へ逃避してからが、今作の見所♪

まず異国に入った者は相手に敬意を払え、という人として(ナヴィ族として?)当たり前の教訓を示唆し、だが家族を侮辱されたら許さない等、エンタメですが、物語の進行より心の描写を大事に見せている。

そしてメトケイナ族(海族)から海中生活を学ぶあたりから、今作独自ワールド満開・・。 ジェイクの子供達が初めて見る生き物たちに目を丸く輝かせている様が、見ている客も同時に疑似体験!

特にトゥルクン鯨は巨体(設定では90m以上の個体も)につぶらな瞳がなんとも言えない癒やし感♪に出会い、意識交流を試みるあたりから、パンドラ世界観が全ての物が繋がっているという大きなテーマのひとつとして魅せている。(脳液の一部が不老の効果があるとの描写は、現代のエプスタイン事件を彷彿させる意味深な設定も・・・)

これらの海洋シーンを、ナショナルジオグラフィックと揶揄しメチャ長く感じたと記する方もいたが、いやいや映像だけではないだろ~、子供達は喧嘩もしたけど嘘まで付いて相手を擁護して、学んで成長しただろ~なにも感じなかったかい?と問いたい。

ただ、ユニークな海洋動物を見せているだけでなく、それを体験している子供達のトキメキや、心の成長をさりげなく描写している所が、自分は後半の戦闘で物語が動くシーンよりも、見所に感じた。

カニの様な搭乗ロボや捕鯨船の様なボートなど、オリジナルメカも多々出現し、どこまで実際の作成物かCGか判断出来ない作り込みとアイディアが秀逸。

キャラ的には キリ (グレイス博士の娘=シガニー・ウィーバー73歳が14歳の娘役を演じている! そして実際にローティーンの子達と幾日も過ごし、行動を研究したらしい)が、人間に最も近い顔立ち(目の表情はリアルの役者以上)で、私は人間以上に感情移入して、度々目が潤んだ・・。 特に海のエイワともいえる存在に働きかけるシーンでは、「そうだ家族を助けるんだ!」と一緒に神通力を送った^^・・・・。

終盤も圧倒的に不利な状況から挑む姿(特に妻は強かった♪)や、同時進行のタイタニック的危機脱出など、適度に緊張感を維持するので、1作目よりさらに20分近く長いが、一瞬もスクリーンから目が離せず、あっという間の体験に♪
第5作まで制作される予定だそうで、今後も期待大。

(大阪・堺 東宝シネマは平日午後4時の為か311席に10人ほど♪)
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