YYamada

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのYYamadaのレビュー・感想・評価

4.1
【SF映画のススメ】
◆作品名:
アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
(2022)
◆SF映画のジャンル
近未来叙事詩
◆類似作品
・アリータ: バトル・エンジェル
・ウォーターワールド

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・地球からはるか彼方の神秘の星パンドラ。元海兵隊員のジェイクはパンドラの一員となり、先住民ナヴィの女性ネイティリと結ばれた。2人は家族を築き、子どもたちと平和に暮らしていたが、再び人類がパンドラに現れたことで、その生活は一変する。
・神聖な森を追われたジェイクとその一家は、未知なる海の部族のもとへ身を寄せることになる。しかし、その美しい海辺の楽園にも侵略の手が迫っていた…。

〈見処〉
①奪われるものは、目か、心か——
・『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は、2022年に製作された叙事詩的SF映画。
・ジャームズ・キャメロン監督が革新的な3D映像を生み出し、全世界興行収入歴代1位の大ヒット作となった『アバター』(2009)の約13年ぶりとなる続編。前作から14年が経過した世界で、前作の主人公であるジェイク・サリーとネイティリの子どもたちを含むサリー一家の新たな物語が紡がれる。
・キャストはジェイク役のサム・ワーシントン、ネイティリ役のゾーイ・サルダナらおなじみのキャストが続投。前作でグレイス・オーガスティン博士役を務めたシガニー・ウィーバーがジェイクの養子キリ役を、キャメロン監督の『タイタニック』ヒロイン、ローズ役を演じていたケイト・ウィンスレットは、本作では海の部族の長・トノワリの妻であるロナル役をそれぞれモーションキャプチャーによって演じている。

②結び…本作の見処は?
今度は「海洋映画」
◎: 歳を重ねたジェイクとネイティリの容姿など、前作を大きく超えるリアリティ溢れる映像クオリティ。
◎:「海洋映画の巨匠」ジェームズ・キャメロンによるパンドラの碧い海原シーンは、さながらBBCドキュメンタリーを見ているようだ。ストーリーラインを緩やかにさせた中盤に1時間ほど費やされている海原のシーンにて、より没入感を得られるためには、トイレを済ませておくことが肝要。
○: 起承転結がうまくまとめられた本作。第3作にてストーリーが膨らみそうな展開となっており、問題作の多い「第二作」をうまく乗り切っている。
▲: 前作から変わり、家族愛を描く本作。敵陣がサリー一家を執拗に追跡する動機が怨念しかみられないことや、4人の子供たちに起こる出来事がおおよそ予見されてしまう展開であることが残念。
▲: 日本が捕鯨国家であることを前提に本作を見ると少々複雑な気持ちにさらされる。
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