アーモンドフィッシュ

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのアーモンドフィッシュのレビュー・感想・評価

4.5
13年ぶりのジェームズ・キャメロン新作。キャメロン作品は満点と決めてるのですが、ちょっと不満な所があって4.5にしました。まずは不満な所ですけどね、3時間12分と超ロング上映時間ですよ!でもその前に映画館に入って予告編とか観るから実質3時間30分近くあるという地獄…映画が終わると目と鼻と腰とお尻が痛くなりました。

そしてキャメロンの特徴はかっこいい女性やクールなフェミニズム観なのですが、今作は逆に男権主義的に針が振れているのが気になりました。例えばネイティリの意見は一つも通らず、彼女は最後までジェイクに振り回されてばかりいるのです。つまり女は男の三歩後ろを歩けと言わんばかりです。キャメロンはこういう古典的で害悪でしか無いジェンダー観にファッキュー🖕する所が私が彼の作品で気に入ってる部分だったんですがね…少し残念です。

さて、良かった点ですが何と言っても圧倒的な映像美ですね。前回よりさらにグレードアップして気持ち悪ささえ感じました。リアルすぎて視覚的な気持ち悪さもそうなんですが、フルCGだから今目に映ってる物すべてがこの世に存在しないものだという事実にも気持ち悪さを感じました。否定的な言葉を使いましたが、全部褒めてます!

見ていて気になったのはみんな英語が話せるというご都合主義です。確かにスカイピープル(地球人)の言葉をナヴィも覚えておいたほうが得だからという理由もわからなくは無いですがね(笑)あと気になったのはグレース(シガニー・ウィーバー)の身長です。人間のスパイダーというキャラがいるんですが、彼は男性としてはごく普通の身長(170cm台かな)、ナヴィのキリという女の子はスパイダーより頭一つ高いからおそらく2m台なんです。そのキリが夢の中で母親のグレースとハグするシーンがあるんですが、グレースはキリより頭一つ大きいんですよ…シガニー・ウィーバー身長いくつやねん!て映画館で突っ込んでしまいました(笑)2m40くらいあるってこと?(笑)

個人的にはジェームズ・キャメロンの落日が見えたと思っています、かつて作品を出すごとに世界を震撼させた監督はもう居ないのかと寂しく思いました。確かに面白かったのですが予想し得る面白さというか…うまく言葉で言い表せませんね。ファンだからあえて厳しく評価してしまうのかもしれないです。