ToscheYuki

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのToscheYukiのレビュー・感想・評価

3.0
これは映画なのだろうか。映画というより、アトラクションに近いし、ドキュメンタリーのようでもあった。どこまで現実で異世界なのか分からないほど、映像のクオリティはとんでもない。ハイコントラストのDlbyCinemaだからこそ、より一層その錯覚を覚えた。パンドラの生き物、生態系、気候、そんな異世界のものを感じられる映像に、技術進歩をひたすら感じ、感動した。

ただ、残念ながら好印象だったのはここまで。

映像はとにかく素晴らしいが、ハイフレームレートにはまだ課題あり。ホビットの時に比べてゲームっぽさは脱したものの、シーンによって滑らかさが異なるし、重要なクライマックスでコマ落ちが・・・。

そしてアバターの続編という企画自体に疑問。映像技術探究はいいが、物語が薄い。僕にはこの3時間は苦痛だった。結局は、人間とジェイクのエゴ戦争の繰り返しと、キャメロン黄金期の鉄板描写の焼き直し。それなら、パンドラ世界の冒険アドベンチャーに徹してくれた方がよっぽど良かった。

もしかしたら僕は大人になりすぎたのかもしれない。子どもの頃に見ていたら、確実に夢中になってたと思う。ジュブナイル作品に近いものがある。
だけど、もう彼らの戦争は見たくない。ただただ、虚しいだけ。

キャメロンよ、アベンジャーズの方が素晴らしかったよ。
ToscheYuki

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