この惑星には未開で、多様な景色がある...
新たな生物、植物、環境との出会いが、この惑星の豊かさを捉え、実在感をより鮮明に感じさせる。
本作は、主人公達の「家族」の物語にぐっと焦点が当たり、彼らに感情が入る事で、自ずと何も「見ていない」人間の行為の残酷さがシニカルに浮かび上がる。
宿敵の大佐の子(地球人)でありながら、ナヴィ族の養子として生きる、"スパイダー"の存在が抜群に効いてた。
子(スパイダー)と血縁父(大佐)のヘンテコな入れ子構造が、映像的にも物語的にも、複雑でスリリングな状態をキープしていたように思う。
とはいえ、長い。
主人公一家が、惑星パンドラの知らなかった豊かさを知る事を通して、我々もパンドラの豊かさに触れ、実在感を堪能させる...確かに素晴らしいが、流石にそこにかける時間が長すぎた。非IMAXで観た身としては、尚更長かった。