しばわんこ

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのしばわんこのレビュー・感想・評価

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前作「アバター」から13年ぶりの続編。監督はジェームス・キャメロン。前作は圧倒的な映像美で3Dブームを巻き起こした。
今作も最新技術を導入して映像美で魅せる。前作は惑星パンドラの森や空が舞台だったが、今作は海がメインの舞台。
やはり映像はすごく、映画館で観る価値はあるが、今やCGの風景は溢れ、前作のほどのインパクトを感じることはなかった。主人公も敵役もパンドラの惑星人になり、フルCGになり他のキャラもほとんど惑星人なったため、実写映画というより、CGアニメーション映画に近いものになった。
モーションキャプチャーの進化により、表情など違和感なく表現できるようになったが、異星人なのに地球人とほとんど同じ表情や仕草をしていることにまた違和感をを持ってしまう矛盾も感じた。地球人のキャラの割合が少なくなったことで、パンドラ惑星人が地球人と変わらない感じになってきているのは、観客の共感を得るためには仕方がないがやっぱり違和感がある。
物語には、ジェームスキャメロンの想いが込められている気がした。家族愛や侵略戦争、民族の相互理解など、惑星パンドラを舞台にしているがまさに地球上に起きている問題をメタファーにして物語を描いている。壮大な物語の今後の展開が気になる。
今回は2作目で5作まで作る予定だそうだが、制作費もかさんでいるようだし、大丈夫だろうかと気になる。
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