まーしー

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのまーしーのレビュー・感想・評価

4.5
すごかった。
特に、映像の美しさとスケールの大きさは、他作品と比べて群を抜いているように思う。

今回の舞台は惑星「パンドラ」の海が中心。
3Dで鑑賞すると、ずっと水中にいるかのような感覚を味わえた。また、字幕の位置も工夫されていて観やすかった。

ストーリー自体は賛否が分かれることだろう。
主人公ジェイクへの復讐が中心であり、「先住民vs人類」を扱った前作と比べてテーマが矮小化されている。
しかし、単なる復讐戦だけを描いているわけではない。
父と子を中心とした家族ドラマや、マイノリティが味わう孤独感なども強調されている。
仮にこうしたストーリーが弱くとも、前述した映像美とスケールがその弱さを補っていると個人的には思った。

ラスト1時間の見せ場は、いかにも『アビス』や『タイタニック』を撮ったジェームズ・キャメロン監督らしい。
圧倒的なスケールとスリルの連続。目を見開き、手に汗を握る場面が続く。
多くの登場人物が個々に行動していても、見ていて混乱しない。見せ方がうまく、観客を引き込む展開が用意されている。

サム・ワーシントンやゾーイ・サルナダ、シガニー・ウィーバー、ケイト・ウィンスレットなど、豪華キャメロン・ファミリーも出演。ただ、皆がアバターの姿のため、ピンと来にくい。
シガニーの14歳少女役は話題になっていたので推測できたが、本作から出演したケイトにはエンドロールまで気づかなかった。

この感動は大スクリーンだからこそ味わえるというもの。上映時間192分をたっぷり劇場で。

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前情報を入れずに鑑賞しました。
これから皆さまのレビューを拝見します。