harunosuke

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのharunosukeのレビュー・感想・評価

3.5
家族の絆や人類の過去の戦争記録をモチーフにして侵略の惨さや悲痛さを描いている。自然破壊の環境問題も示唆し、現代に生きる人類への警鐘も多分にあるだろう。だが、そうした物語の奥に潜むメッセージを汲み取る前に次男や大佐やジェイクの言動にイライラさせられ、ストレスの溜まる映画だった。胸を打たれるシーンやカタルシスは一寸もなかった。 
とはいえ、前作以上に圧倒的に進化した映像美は文句なしにすごい。まるで惑星パンドラに降り立ったみたいに疑似体験できるし、この星の生物や植物といったアートワークの作り込みは瞠目させられる。壮大な世界観の構築とその実現力はジェームズ・キャメロン監督以外、ほかの誰もできないのではと思う。
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