寿マーガリン

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターの寿マーガリンのレビュー・感想・評価

4.0


初めてのCG映画はモンスターズインクだった。
サリーの毛並みがふわりと動くあの技術を映画館で見た時は、「新時代だ!」と鳥肌が立ったのを覚えている。

時は流れて21年。
なんとなく映画館で見たいと思っていたアバター2。
サリーの毛並みどころではない、人間は架空の世界を、さも本当にあるかのように映像で作り出すことに成功していた。

跳ねる水しぶき、空を飛び回る架空の生き物、山を駆け回る生命の溢れ出すエネルギー。
躍動感を通り越して生命力さえ感じられてしまう。そっと森の中で息を潜めている時でさえ、近くに行けば、押し殺している息遣いさえ聞こえてくるかのようだった。

ストーリーはどうでもいい。(ごめん、どうでも良くはないけど。)
人の手で作り得る、未知への憧れとか、別の生命体との交流とか、なんかそう言う類のロマンが、誰かの叡智によって作り出されていることに感動してしまった。

あの大きな鯨のデザインを考えた人、空飛ぶ恐竜みたいな生き物の色を考えた人、ナビの住む世界の設定を考えた人、そしてそれらを映像として生み出した全ての人。

今ここに中島誠之助先生が居たら「良い仕事してますね〜」と微笑んだに違いない。

何も詳しくはない素人の私が見ても、映像として最高傑作なのでは?と思えた。

映画館で見ることをぜひおすすめ致します。


※ちなみに私は閉所恐怖症なので、普通に映画館にいるだけでもちょっと苦しくなるタイプなんですが、3時間はやはり長かったです。

感情移入しすぎるくせがあるので、後半の水に溺れるシーンでは過呼吸になりかけました。強い光とか強迫観念がヤバめの仲間は、出入り口近くの席を取って、気の許せる仲間と見に行くことをおすすめするよ。
3Dとか 4DXなんか選ぼう日には私は死んでしまうと思うけど、それくらい臨場感がある映画です。


彼らの住むこの星は、どんな気温で、どんな香りがするのかなぁ、今何月なんだろうなぁ、とか考えながら観ていたのですが、全くわかりませんでした。笑

設定資料とかあるのでしょうか。ゆっくり読みたいなと思います。