もうあの「ノー・ウェイ・ホーム」の感動から1年も経ってしまったんですね…
いやはや、時の流れというものは本当に恐ろしい。
そんな余談はさておき、今年の映画初めは前作公開から約13年ぶりの続編となった超大作をセレクト。
前作を予習した際に「これは映画館で、それも映像と音響を100%楽しめる劇場で見るべきだ…!」と痛感したので、ちょっと豪華にIMAXレーザー3D版で鑑賞。
ちなみに今年から新たな試みで、評価基準をガラッと変えてみました。
詳しくはプロフ欄に書いておきましたので、ヒマでヒマで仕方ない、という方はぜひご一読いただければ幸いです。
✏️圧倒的映像美
IMAXレーザー3D版で見て大正解。な映画。
そもそもIMAXレーザーとは、4Kレーザープロジェクター+12chリアルサウンドで圧倒的な映像体験を観客にお届けする、まさに映像・音響技術の粋を集めて作られたシアターのこと。
(ちと料金がお高めなのは難点だが)
当レビュー投稿時点で、本作は「THEATER ONLY」であるワケだが、それも頷ける。
これをそんじょそこらのテレビ画面やディスプレイ、またスピーカーで見る・聞くなんてバチが当たるというもの。
その映像の美麗さたるや「水」や「炎」といった素人でも一発で「ああ、キレイだなぁ」と判別できるものに留まらない。
ジェイクたち登場人物の肌のきめ細やかさや産毛一本一本。
オマティカヤ族が住む森に暮らす生物たちの一挙手一投足。
場面を水中に転換すれば、泡の一粒から海中に漂うゴミや砂埃といったミクロ単位のものまで完全再現。
前作の公開から13年の間で、映像技術が比べ物にならないほど進歩していることがよく分かる。
✏️海への道
前作では、オマティカヤ族たちが暮らす森の中が主な物語の舞台だった。
それが本作では、ジェイクたち家族を取り巻く環境に変化が起こったことにより、森とは真逆の「海」へと舞台をシフト。
これが本作タイトル「ウェイ・オブ・ウォーター」の由来でもある。
森に暮らすオマティカヤ族と、海に暮らすメトカイナ族。
最初は相容れず衝突やすれ違いを繰り返す日々が続くが、異種族間の交流を通し仲間として認め合っていく。
本作は、前述の映像音響技術のおかげで没入感たっぷり。
まるで自分が映画の登場人物の一員として異文化交流を追体験するような「アバター」ならではの鑑賞方法も可能である。
また、既に述べた新キャラクターのメトカイナ族のみならず、ジェイクとネイティリの間にはいつの間にやら家族が増えた。
キリ、ネテヤム、ロアクの3兄妹。
スカイ・ピープル(地球人)の血を引くが、ジェイクの家族同然に育てられたスパイダー。
新たなキャラクターの登場により、よりアバターの世界観に奥行きが生まれた。
個人的に、キリに秘められたポテンシャルや能力といったものは、今後の物語に波乱を起こしそうな予感。
✏️物語の構成
本作を手放しで褒められるか、と聞かれるとそれはクエスチョンマークが浮かぶ。
テンポが良いとはお世辞にも言えず、やはり3時間は長い。
また本作における「敵対勢力」も前作とほぼ同じ「ナヴィvsスカイ・ピープル」という内容。
これでは少々新鮮味にかける。
☑️まとめ
物語自体のテンポや構成に一抹の消化不良感は残るが、それでもやはりこの映像美は映画館にて体験する価値アリ。
全ての生命の起源である「海」をテーマとした作品らしく、思わず「死生観」などという、自分には似合わない概念について思いを巡らせてしまったりもした。
既報の通り、ジェームズ・キャメロン監督の頭の中には、既に続編の構想が存在する模様。
次回はどのような手法で我々を驚かせてくれるのか…?
監督の手腕に期待。
<作品スコア>
😂笑 い:★★★☆☆
😲驚 き:★★★★★
🥲感 動:★★★★☆
📖物 語:★★★★☆
🏃♂️テンポ:★★☆☆☆
🎬2023年鑑賞数:1(1)
※カッコ内は劇場鑑賞数