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アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのiPhoneのレビュー・感想・評価

4.0
IMAX 3Dで鑑賞出来た。これはどうしても映画館で鑑賞したくて、むしろこういった試作的な映画を、映画館で鑑賞出来なくては我慢出来ない。
かつての3Dですら苦手な友達のために少し考えながら観たが、これはここまでのレベルは苦手な人は必ず控えた方がいいと思う。逆にそこまでの没入感と存在感、凹凸、迫力だった。奥行きはあったら感動するが、普通の映像でも意外と想像で奥行きは出せる。でも凹凸による臨場感とド迫力は想像ではそう賄えない。思わず映画館なのにも関わらずのけぞってしまうことが一度ならずあった(せっかくクールにカッコつけてたのに🤷‍♂️)。
大体3幕くらいに分けたとして、第一幕はあまりにもスピードが早すぎて何やら歴史の教科書を感情を込めて音読されている気分になった。前作と繋がってますよ、というおさらいのような。もちろんすぐ本編に変わり、安心した。家族を守ることが大事と逃げることを決意するジェイクだが、一族も家族同然ではないかと疑問を持つ。血の繋がりが全てじゃない。
第二幕でようやく予告編で見かけた水中編だが、映像が一番美しかった。この辺から本当にここにいて参加していて水の冷たさを感じてしまうのではないかと心配できるくらい没入できた。エピソードの数々は想定内ではあるが面白かった。
第三幕はいよいよスカイ・ピープルとの戦い。父親と息子、養子と母の関係も描かれていてそこが良かった。ただ映画としては面白くなるし、真実味があって良いが、思わずスパイダーが父親(の記憶と魅力)を助けるところはイライラした。クオリッチが元凶だし、ネテヤムが死んだ理由で、それを誰もスパイダーのこと責めてないのに。でも父親を助けつつも家族を裏切らない葛藤は絶対あって良かった。どっちに行くのかと観客の目を釘付けにしたと思う。ネテヤムが良い息子過ぎて、自我がちゃんと見えるのに誰に対しても真摯で弟を大切にしていて努力家で何でも出来て、父親を尊敬している姿が素敵だった。こういう良い奴が一番先に死んじゃう、それは現実でも。こたえた。
ロナルのケイト・ウィンスレットは気付かなかった。さすが私。ぼーっと生きてる。笑
でも誰でも気付くんだろうけど、キリがお母さんと同じ役者さんなのは気付けたから嬉しい。別人なのにどこか匂って、良かった。
何よりネイティリが好き。顔も声も性格も獰猛さも優しさも好き。
3Dが苦手なら観るべきじゃないくらい最新技術と手間ひまが駆使されてるんだけど、やはりその分絶対映画館で観るべきだと思う。じゃないと最早別作品と言ったら過激派か。しかしそう思う。だから評価や総合的な感想は難しい。内容だけじゃないから。映画館で観たこの映画の評価ということになる。てか制作費500億円て何事。映画業界もまだまだ資金があるようで安心する。道理でエンドロールがいやはや長かった。関わった人多過ぎ。だからこんなに映像やその他が良いのか。
でも何だろう、シリーズものだから仕方ないのか分からんけど、どこかすっきりしない。2000円でも3,000円でもかける価値は余裕であって、むしろ感謝したいくらい。でもどこかアトラクションとしての満足度で、映画として真に勝負されたらどうなるのかと言ったところか。(とりわけ今回私うるせえ女やってんね)アバターオタクが自分から滲み出てるんだと思う。次作に更なる期待をしたい。
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