TaiRa

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのTaiRaのレビュー・感想・評価

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映画というよりVRとかの方向性で面白い。物語の表現フォーマットとしての映画とは別枠。

前作から引き続き古臭さの踏襲が続いて、いきなり「インディアンの大列車強盗」場面から始めてる。相変わらず原住民と侵略者の描き分けもステレオタイプでしかないから、キャメロンが異文化を理解した上で表現してる気もしない。彼の中にあるマチズモとかパターナリズムも客観視されないし。5部とか6部まで作るのは『デューン』みたいな大河ドラマにしたいのかもしれないし、作品を重ねる事に親世代の否定とか入れて来るのかも。クライマックスに子が親を導くという展開を持って来たのはそういう予告かな。にしても一応の主人公であるジェイクが全く魅力なくて、言ってることもやってることも昭和親父のそれだし、早く子供たちの話に切り替えて欲しかった。今後子供がメインになる為のブリッジ的な作品だと思うからしょうがないけど。アクションとかに関しては前作と大差ないので、ずっと空飛んでたり海泳いでる映像だけで良かった。流石の映像技術は凄かったし架空ネイチャードキュメンタリーとしては楽しい。何で大金掛けて架空世界と架空生物のBBC EARTH作ってんのか知らないけど。次男とイイ感じになる離れ目美少女の半魚ガールがaespaのカリナに見えて来て可愛かった。あと戦士が乗る空飛ぶ魚が『殺人魚フライングキラー』の踏襲に見えて、キャメロンのトラウマを乗り越えようとする姿に泣けました。(嘘)
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