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アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのtntnのレビュー・感想・評価

3.7
2時間ぐらい割と平板なのに、急にクライマックスでカメラワークも編集もサントラも本気出した感じ。
キャメロンは、何回も同じ話を描くことでテンプレート的物語を再生産し続ける作家という評価を聞いたことあるけど、遂にその作家性が一本の映画の中で暴走したみたい。始まりも終わりもない「海の道」と掛けてるのか分からんが、同じような展開の反復を執拗に見せられる異様な映画。
父権を主軸にした伝統的家族観はゴリゴリに残ってるし、エコロジーもポストコロニアル思想も多分そんなに突き詰めてなさそうだし、マッチョイズムが全面展開されてる映画なのは間違いない。
I see youという台詞は、前作では映画を見る観客そのものとリンクさせていた分、今回はテーマとして回収するだけでちょっと残念。
人間の肉体とアバターの肉体と骨。
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