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アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのcinemageekのレビュー・感想・評価

4.1
アバターウェイオブウォーター

監督・脚本/ジェームズ・キャメロン


前作を観ておくのが必須ではないが、
関係性や因縁を明確に理解するなら必須


前作が3D映像でとにかく注目を集めたのに対して、今作では圧倒的なビジュアル
とにかくすごい映像美なので最新スクリーンもしくは4DXで観るのがオススメ


ポイント1 なんといっても超美麗CG
CGとわかっているのに実景と勘違いしてしまいそうなほどの美しさ
特に
水中シーンの水面のゆらぎからの光の変化
水に飛び込んだりしたときに気泡の自然さ
といった、いままでのCGではエフェクトで微妙なごまかしをしていたのにたいして、今作では完全に光を加えた映像に仕上げている

この美しさには脱帽しか無い
冒頭の森のシーンはもちろん今作の中心となる海を舞台にしたところからの美しさは世界に没頭するためには必須だったのかもしれない



ポイント2 モーションキャプチャーによる人の動きのなめらかさ
人の動きを読み取ってCGに変更する作業が膨大だったに違いない
それを踏まえても人とは頭身が違う、ナヴィの体の動きを違和感なく仕上げてきたその技術力と途方もない作業を完遂したスタッフに称賛しかない

これは毎秒48フレームにした理由は、まさにこれだろう
一般的な上映の24フレームだとナヴィやアバターの動きそのものに違和感が出たのかもしれない



ポイント3
シナリオ展開はある意味王道。逆に言うと凡庸
今回のシナリオの中心は家族
家族を守るための逃避行と戦い
そこにキャメロン過去作品をいろいろとチャンポンした展開

おそらくこのシナリオ展開で賛否が分かれるところだと思う

キャメロン作品は常に何らかの愛をテーマにしているので、それを考えると今回のこのシナリオは完全に 家族愛 とすれば十分に納得の行くものだといえる



演出的には
セルフパロディであり
セルフオマージュが多々組み込まれているようにみえる

戦闘シーンはまさに エイリアン2
クオリッチ大佐のしつこさも エイリアン2&ターミネーター

部族の違いからうまく恋愛に進まないのは タイタニック

水の恐怖は アビス&タイタニック
ポセイドン・アドベンチャーのオマージュも?

スキムウィングの歯の並びは  殺人魚フライングキラー?

極端にいうと、キャメロン作品が好きな人にとっては、そういった部分だけでも楽しめる映画になっている。


シナリオ的には
前作から14年
ネイティリと結ばれ4人の子どもと暮らすジェイク
家族との幸せな時間を過ごすパンドラに、再び人類/スカイピープルがやってくる

彼らは圧倒的な戦闘力でパンドラを蹂躙する

1年後
スカイピープルの武器を奪うなど、元海兵隊の知識と経験。そしてトゥルーク・マクト。英雄としてオマティカヤ族を率いてスカイピープルと戦うジェイクだった。
そこに現れるのは因縁の相手、クオリッチ大佐だった。
クオリッチはバックアップしてあった精神をアバターに移し替え、パンドラに適応した状態でジェイクを追い詰める。

家族と部族を守るため、ジェイクは森から遠く離れた海の部族を頼ることにする

海の部族メトケイナ族は神聖で超巨大海洋生物・トゥルカンと絆を持つため、森の部族であるジェイクを受けれるには高いハードルがあったが、子どもたちはいち早く順応していく

その頃クオリッチはジェイクを追い詰めるため操作範囲をより広域に広げようとしていた…


話題作の中の話題作として、劇場で見るべき映画
映像美に酔いしれてほしい

先述の通りシナリオ展開は、王道かつスタンダードなので難しく考える必要がないといえる

https://www.youtube.com/watch?v=gkdQmEsJMCQ
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