不死鳥の川

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターの不死鳥の川のレビュー・感想・評価

3.6
束の間の平穏を楽しむナヴィ族のもとに突如襲い掛かる試練と家族の成長を描いたシリーズ2作目。

2023年10本目。

満を持して3Dで鑑賞しました。当然映像に話題が集中するシリーズだと思いますが、その点で行くと、前作ほどの衝撃は無かったのではないでしょうか。勿論かなりのハイレベルで、全編通して鮮明で美しい映像のオンパレードなのですが、テクノロジーも発達し映像技術もプラトーに達し始めた今の時代、どうしても映像で画一性を発揮するのは難しいと感じました。それと、映像に主眼を置き過ぎて、ストーリー展開的には必ずしも必要ない映像のためだけのシークエンスも多かったように思います。そのせいで中盤確実に中弛みがありました。

あとはストーリー少し残念でした。家長として家族を守り抜くための判断、試練と共に強くなる家族の絆に加えて、自分が何者かは自分で決めるものという力強い主張と、それでもやはり断ち切れない親子関係という対比を共存させていて、扱うテーマは申し分ないのですが、何故か陳腐で冗長に感じました。どうすべきだったのかはわかりませんが、脚本面でも前作の方が好みでした。

これからあと3作、シリーズ完結までにどんな展開を見せていくのか。次が結構大事な気がします、頑張れジェームズ・キャメロン!
不死鳥の川

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