初日初回は2D字幕にて、2回目を3D吹替で連続鑑賞。
(地方住みゆえIMAXやDolbyの選択肢は無く通常上映にて)
その上で言わせてもらえば、
『 初回は3Dを圧倒的にオススメしたい。』
もちろん体調や趣味嗜好で3Dが嫌な人に無理強いはしないが、何ら抵抗が無い方には諸手を挙げて3Dを勧めたい。
言うてワシも実は「初鑑賞は出来る限りオリジナル音声で」という思考なので初回は2D字幕を選択した。
そしてこの作品は「ソレよりも3Dを優先した方が良い」という判断である。
…とはいえ、今となってはほぼ無理筋(家庭の環境が3D対応かつ3Dの円盤を購入しないと観れない)なのでどうしようもないのだが。
良い悪い/好き嫌い は別にして、話運びから演出方法等、ココぞばかりのキャメロン全部盛り仕様ならば ある意味この長尺も必然じゃないか、とw
スッキリかつスマートにしようと思えば出来るであろうストーリー展開を大幅に迂回するのもあの人らしいと言える。
そもそも引き算の人ではないし、監督と言ってもセオリーを踏んだストーリー構築より見せたいモノ重視のタイプ。
この人の根は技術屋だ。
見せたい物を盛る人だ。
方向性としてはジョージ・ルーカス寄りなパターン。
家族の冒険譚で大河ドラマ的なテイストは1作目と違うモノで、正直 好みで言えばワシ的には1派である。
でも結構飽きるまで行かず観れたのは、こういうやり方が嫌いじゃないからだ。
(まぁとにかくストーリー重視な人だと色々物申したい気持ちになるとは思う)
3Dの未来を創り出した前回と違い、上映形態として定着した現在であの時と同等な驚きを魅せるのは容易ではないが、細部まで美麗になった映像は充分に現状の頂点。
(特に水の表現は異常なレベル)
そういう"技術も含めて楽しむ映画"として、ちゃんと名に恥じぬ仕事をしている。
1作目の時ほどのテンション爆アガり迄は届かなかったが充分にエンタメしていた。
そしてそのエンタメを楽しんだ。
コレで良いのだ!
(featuringバカボンのパパ)
そういう映画なんだから。
ただ、監督曰く結構な数の続編が計画されているのだそうで。
となると技術を作品の推進力として使用するのは限界が来ると推察される。
ソレ以外の要素でどれだけ牽引出来るのか「期待と同時に不安もある」といのが本心だ。
(まぁそんな考えを軽々と打ち砕く革新的な技術の隠し玉があるのかもしれないけど)
最後に…
(あまりこういう方向性の話を書かない様にしているのだが)船のアレに書かれている日本語に関して引っ掛かりが無いと言えば正直ウソにはなる。
ただソレがどういう意図でやった事なのかは分かっていないので、ワシもこの件に関して一方的にどうこう言うのは控えたい。
逆に言うと、その意図が語られていないからこそ引っ掛かりがあるのだが。
(ワシが調べ切れていないだけかもしれないけど)
もし監督本人や製作陣がこの先語る事があれば、その時にシレっと追記でもしようと思う。