記録。
娘が見た伝説的ピアニストの堕落と愛情。
実在したジャズピアニスト、ジョー・オーバニーの伝記映画。原作は娘のエイミーで、彼女目線の父の晩年を描く。
伝説的存在らしいのだがジャズにそこまで明るくないためジョーのことは全く存じ上げない。が、チャーリー・パーカーやマイルス・デイヴィスとの共演と聞くと相応の人物であったのだろう。
正直言って本作は退屈に感じる人も多いと思う。伝記という性質上仕方ないのかもしれないが物語性は殆ど無い。
そして恐らく大半の日本人にとって馴染みの薄いジョーの凄さはあまり伝わらず、娘がいる身でドラッグに抗えないどうしょうもない奴にしか見えない。
それでも父の事を愛する娘の姿にも個人的には共感は難しい。幸いにもこのような問題を抱えた親の元に生まれていない僕は、もし自分の親がジョーのような人間であったならきっと愛せないから。
エル・ファニングが出てなかったらスコア2点台にしてたと思う。お好きな方、ごめんなさい。