あなぐらむ

女番長ブルース 牝蜂の挑戦のあなぐらむのレビュー・感想・評価

3.7
池玲子の魅力を全面に打ち出したシリーズ第二弾。でもさぁ、なんで逆襲が一作目なのかよく分かんないよね。

京都で番張るパール団と大阪・難波の黒ユリ団の抗争に、売春組織作りを企てるヤクザが絡む物語。
「狂走セックス族」の皆川隆之脚本はスピードと共にあり、今回は宮内洋がレーサーを目指す若者で登場、池ちゃんとロマンスがある。
前作よりはメロドラマ色が強いが、最後にテロルの戦慄が待っている作り。

驚くのは池ちゃん、美樹ティ共に短時間で芝居が格段上手になっている点。撮影所は学校だ。池ちゃんの破格のボディが今回は縄で彩られるほか、由利徹とはコメディ演技も楽しめる。
小池朝雄が今回も楽しげに悪党を演じ支えているほか、荒木一郎が飄々としたチンピラを好演。渡辺やよいは今回も可愛い。

さて本作、大きな目玉は東映東京の「不良番長」カポネ団の神坂こと梅宮辰兄ィが女番長・池玲子にエールを送るというシーンだった。
劇中「名乗るほどの者じゃござんせん」と通しつつ地元のヤクザに挨拶を決めていく辺りはカッコ良すぎ。珍しい東映ユニバースのクロスオーバー作でもあるのだった。