おーき

チェチェメニ号の冒険のおーきのレビュー・感想・評価

チェチェメニ号の冒険(1976年製作の映画)
5.0
メモ
・1975年、ミクロネシアのサタワル島から沖縄県で開催中だった沖縄海洋博会場までの航海のお話。
・沖縄までの航海は初めてとのことだったが、「星と波の流れでわかる」とのこと。
 その言葉のとおり彼らは海図やコンパス等を用いずに航海に挑むのである。すごい。
 しかもその航海術は口伝えで先祖から伝承された技術だそう。すごい。
・寒冷前線に突入した際の映像は圧巻。
・「外国人が作ったコンクリート製のトイレは不潔で使われなくなった」のエピソードはどこの地域でもそういう話があるんだな、と。。。ハコモノ支援ね。。。
・彼らが住む島の人々の生活の映像の中では衣食住や文化も垣間見ることができてよかったねぇ。
・役割分担が明確で食料はシェアハッピー、場合に応じて島民総出で協力する。素敵なコミュニティだねぇ、の印象。
・ともあれ、ペンキやナイロン、タバコ等はあるようだがどう入手してるんだろう、、、?
→彼らの技術で作られた船を売ったりしてるみたい?
・とりあえず「ウミガメ」を捕獲するシーンと調理するシーンがファンキー過ぎてびっくりだったねぇ。。。
・作中で出てきた調味料はウミガメの血とヤシの実の汁?だけかな。資源が限られている中でも工夫して色々料理してて歴史を感じたねぇ。食べてみたい。
・チェチェメニ号の由来となったエピソードはおもしろかったねぇ。
 ただ、一周回って奥が深い意味でもあるよねぇ。
・ただ事実を伝えて映像で勝負するようなドキュメンタリーで、感動を誘うようなナレーターでは無い感じもよかったねぇ。
・とにかくすごい。

以下、講演メモ
・海洋博覧会に合わせての航海だったので、日本側からのアプローチかと思いきや、
 船長?サタワル島の方が言い出して実現した航海だったとのこと。
・元々船長世代(当時40代)は日本占領下で日本語教育を受けており、
 日本語の読み書きもできるほどだったのことで、そういった由縁もあるそうで。
・他国に占領されたりした上でも自分たちの文化や生活を守ったんだなぁ、とも思う。すごい。
・ウミガメ漁は今も健在。限られた資源の中で動物性たんぱく質は貴重らしい。
・彼らの造船技術も今も健在。モーター船による定期便もあるとのことだがガソリン等の事情もあり不定期のため、
 今も必要とされている存在とのこと。
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