じゃっく

グッドナイト・マミーのじゃっくのレビュー・感想・評価

グッドナイト・マミー(2014年製作の映画)
3.4
オーストリアのサスペンスホラー作品。
メイン登場人物は3人。マミーと可愛らしい双子君。

静かな別荘で暮らす双子の少年。
母親の帰りを待つ双子の元に整形手術を受けた母親が帰宅した。顔は包帯でグルグル巻き。
優しかった母親は手術のせいか、性格も変わってしまっていた。
双子は本当の母親ではないと疑い、試す行為に出る。
それは次第にエスカレートしていき…

あまり意識した事なかったが
オーストリア映画は初めて観たかもしれない。
ある時観た予告編でちょっと興味が出たのでレンタルを心待ちにしていた。

オーストリアってこういう映画を作るのかと文化の違いを感じる。どちらかと言えば雰囲気系の作品。
広大な自然や美しい別荘等を静かに映すカットも多い。なんとなくアザーズの様な雰囲気の作品だった。
ちょっとサスペンスやホラー要素を期待すると前半眠くなってしまうかもしれない。

ストーリーとしてはある程度予想がつく結末で、もう少し上手く結末を隠して欲しかった。
微妙ではあるがエンディングの解釈はある程度視聴者で変わってくるものかもしれない。
※事実を並べれば明白なのだが。。

ただ全編通しての雰囲気、静かで陰鬱な感じや編集はかなり緊張感を演出するものだった。ファニーゲームを観た時の嫌なカット割りや編集を思い出した。

そして最後に怒涛のように訪れる種明かしで少し寂しい気持ちになる。
スゴイ面白かったやオススメ出来る作品ではないが雰囲気が秀逸で悪い点数も付けづらい…なんとも不思議な作品。
じゃっく

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