古泉智浩

ウォーターパワー/アブノーマル・スペシャルの古泉智浩のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 カナザワ映画祭で見て素晴らしかった。主人公は完全に頭がおかしいのだけど、浣腸に対する思いに一切の迷いも妥協もなく、モノローグのセリフがいちいち決まっていてかっこいい。
 被害に合う女性が全員とてもきれいで、濡れ場に躊躇いがなく素晴らしかった。しかし、やる気になればみんなそんな感じでいけるような気分になるのだが、それは間違いなので気をつけなければならない。
 平山夢明さんが「殺しにくる作品」が好きだと確か『悪魔のいけにえ』の時に語っていらしたと思うのだが、この映画は間違いなく浣腸で殺しにきている。
 主人公は童貞か素人童貞かと思っていたら、後から恋人らしき女性が現れてしかも美女だったため、どうしたことかと思った。
 主人公は一回レイプした後浣腸して、排便を見ながら自分で手で射精する。性交が浣腸の前菜のような扱いだ。
 すっ呆けた結末も最高だった。
 このような凄まじい映画をスクリーンで上映してくれるカナザワ映画祭は改めて最高の映画祭だ。
古泉智浩

古泉智浩