もやし

リトルマン・テイトのもやしのレビュー・感想・評価

リトルマン・テイト(1991年製作の映画)
4.8
ほんと今となっては知る人ぞ知るって映画なのかな。俺もフォロワーさんのレビュー見るまで存在すら知らなかった。

99分なのに本当に色んな感情にさせられる。分量としては150分ぐらい。


いわゆるギフテッドがテーマの作品ですね。

普通に育てられたのに溢れ出る才能が留まることを知らず、結局特殊な環境に身を置くようになっていく7歳の少年。

小学校では友達が出来ず、かといって大学に行ったら皆から珍しがられる。結局どこに言っても居場所らしきものが見つからないという感覚が描かれていた。普通は天才が集まる学校に行けば解決とかだけどそういうんじゃないんだね。
なんか酷いこと言うようだけど、天才の学者とかが自殺者多いのがわかる気がしてしまう映画だった。この映画はまだ子供の状態で終えるからハッピーエンドだけどね。なんか心配になる。

頭脳と精神年齢に差があるから何やってもピッタリこないんだなあ。



そんな中ずっと変わらなかったのがジョディ・フォスター演じる母の無償の愛。
理解できるとか理解できないとかじゃない。ただただ愛してる。天才だろうが何だろうが結局それが一番嬉しいんだろう。


ギフテッドを研究してる女性学者とも一緒に暮らす機会もあって、何と言うか二人の母性を受けて育ってる感じが感動したな。

あとギフテッドの描写が単に頭が良いってのじゃなくて芸術性まで帯びているというのが本当にギフテッドぽかった。


別に天才じゃなくても自分って変わってるなと悩んでる人は結構この映画響くと思う。



小学校の問題で1から9まで数字黒板に書いて「この中で2で割り切れる数字は?」と聞かれて「全部」って答える場面はベタながら笑った笑
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