トム・ハンクスの主演作ということで、彼をあまり得意にしていなかったので、少し不安がありました。
・・・しかしその不安を払拭するかのようなコーエン兄弟の脚本、俳優陣の熱演、素晴らしいロケーション、
どれもスピルバーグでなくては撮れない作品でした。
戦時中に非公式でどれだけの人が戦争を防ぐために水面下で働いていたのか、国や平和を願う気持ち・・・敵味方である前に人であること、それを強く感じました。
ちょっと触れましたが、俳優でもマーク・ライアンスの渋い演技、ドイツを代表する俳優のセバスチャン・コッホも出演していてさすがの巨匠と思わずうなりました。
東西の壁、こんな風に作られたのですね、今となってはその一部だけが残る平和な世になりました。
この愚行が二度と繰り返されないように、そんな思いを胸に映画館を後にしました。
