ふぇいるくん

ブリッジ・オブ・スパイのふぇいるくんのレビュー・感想・評価

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)
4.0
どこを切り取ってもスピルバーグの顔が出てくるような、スピルバーグ印の金太郎飴のような映画です。

ある時は「未知との遭遇」ある時は「ターミナル」ある時は「ミュンヘン」、そして何より全体を貫くのは殆ど「E.T」!
クライマックスなどは、もうほぼ完全に「E.T」!
何度もスピルバーグとタッグを組むカミンスキーのキャメラも「宇宙戦争」ばりに冴えわたっています。

これに乗れる人は完璧なスピルバーグ主義者であると言えますし、勿論乗れない人はそうではない。

ではこれはスピルバーグを愛するのか、愛さないのかと言う踏絵を観客に突きつけるのか・・・というとそこまでマニアックで無い所もまた、スピルバーグ映画的であると言えます。

制作の新旧は逆ですが、「フェイブルマンズ」を観て感動できる人は間違いなく本作でも感動できるほどのスピルバーグ汁が満載。
それほどスピルバーグに興味が無い人でも、そこそこ満足できるほどには仕上がっております。
しかしスピルバーグに興味が無い人はこんなの観ずにインド映画とかマーベルとか観る方がお得です。