Mayu

ブリッジ・オブ・スパイのMayuのレビュー・感想・評価

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)
4.0
実話。ミステリー、サスペンスのカテゴリに並んでたけど、これはドラマでしょ。

ソ連のスパイとしてアメリカで捕まったアベルさん。当然死刑にされる流れだったけど、彼の弁護人になった有能な弁護士ドノバンさん。いつか来るだろう捕虜交換の時に備えて彼を生かしておくべきだ、と判事に忠告し死刑ではなく禁固刑に。国民から非難の的となったが、ドノバンさんの予見通りに、少し後に米軍パイロットがソ連偵察中に撃墜され捕虜に、混乱が続く東ドイツでアメリカ人学生が捕虜になった。
ドノバンさんは、その有能さを買われ、捕虜交換の交渉に東ドイツとソ連に乗り込む。トムは強気にそれぞれにアベル1人の解放と各国が捕虜にしてる2人の引き渡しを申し出る。反発を受けるも、ここは有能なカウンセラー。願い下がるだけでなく、ダメなら引きつつその引き際に相手を焦らせるような言葉を残していく。この駆け引き上手がっ!この心理戦がドキドキするし、実際の引き渡しの場面もスリル満点!
一弁護人が国家間の危機を救う物語。彼の交渉術もさることながら、大事なのは信念なんだと思い知らされる。自分はこう思う!これで行く!という強い信念。トムが捕まったパイロットに掛ける言葉も印象的でした。自分は何も話してない!と訴えるも、冷たい目で見られたパイロットに、「周りがどう思おうと関係ない。自分が確かなら」と。かっけー。ヒーロー。
最後のテロップにも大統領の命を受けてキューバ危機の際にも交渉に赴き捕虜を何千人も救ったと。すごい人だ。
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