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海にかかる霧のはのレビュー・感想・評価

海にかかる霧(2014年製作の映画)
3.5
とにかく全編通して漂う海の湿度と生臭さ。

錆付いた漁船、カビなのか魚の血なのか何のものかわからない染みだらけのデッキ、しわくちゃの金髪ヌード写真、一生とれない爪のあいだの染み、しみだらけのシャツ、蒸気で湿度100%の機関室、魚の死臭がしみついているであろう魚艙、嵐、死体の山。暴力と性欲。狭い漁船に充満する救いようのない貧しさと欲望をいやってほど味わえる。
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