このレビューはネタバレを含みます
沢田研二ファンでコレクションしていたDVDを久しぶりに鑑賞。
山本周五郎の原作小説は、あまりにも名作で涙を禁じえない。この長編を、どのように2時間あまりにするのだろうと、あまり期待していなかったが、なかなか良かった。
テレビドラマとして作られた作品だが、三池崇史監督、山本英夫による35ミリフィルムでの撮影…等など、十分映画として通用すると思った。
2002年の藤原竜也や妻夫木聡らが若くて初々しい。特に妻夫木聡なんて少年のようだ。
ストーリーは、原作小説が有名なので触れないが、栄二と一緒になりたいがために、おすえ(吹石一恵)がそこまでするか?とは思うが、あと先考えられない一途な想いということか。
田畑智子が演じた、さぶと栄二二人の幼なじみの女性が、一番可哀想だと思う。どちらかと結ばれてほしかった。
50代半ばのジュリーは貫禄が付いてきていて、同心役がぴったりだ。恰幅がいいし、カツラも似合うので、この頃もっと時代劇をやればよかったのに。
70代の今は、また少しスマートになって、2022年の『土を喰らう十二ヶ月』が良かった。