黄推しバナナ

ピノキオ√964の黄推しバナナのレビュー・感想・評価

ピノキオ√964(1991年製作の映画)
3.5
監督 :
福居ショウジン
脚本 :
福居ショウジン
浜口真
合田尚志
出演者 :
鈴木はぢ
ONN-CHAN
北公次
音楽 :
長嶌寛幸

物語を説明したいのだが…
物語と言ってはいけない内容…

脚本の流れをざっと説明…

禁断のロボトミー手術を受ける主人公🤮
ダッチハズバンドと化すピノキオ√964🤮
手に追えなくなり破棄される🤮
街の人々を監視するヒミコ🤮
ヒミコとピノキオは出会う🤮
一緒に暮らし始める二人🤮
突然ピノキオが壊れ始め激痛に苦しみ、吐血し、体が溶け始める🤮
ヒミコも発狂しピノキオに虐待🤮
ピノキオは更に壊れ暴走🤮
ヒミコの家を飛び出し製造元の会社へ向かい社長を殺害🤮
そこへ再びヒミコが現れピノキオとヒミコの最終決戦🤮
お互いの意思が合体しスッキリする🤮
終🤮

ねっ!分からないでしょ😆

時代の空気を感じ取るスイッチを入れてみないとまったく駄目なタイプ🤔

………

お金とSEXで洗脳させられ狂っていたバブル時代の人々を、冷たい目線と見下した態度で揶揄している感じが伺える🤔


揶揄している感じが伺える要素は
❶カメラアングル
❷カメラワーク

上から下に向けての舐め回し
下から煽り気味の舐め回し
ブレブレの手持ちカメラアングル
スマホの自撮り的なカメラアングル
頭上固定の防犯カメラアングル
人々が行き交う街並みのゲリラ撮影
遠距離からのゲリラ撮影
などなど…

まるでドキュメンタリーを見ているよう🤔


室外機が無数に壁一面に張り付いたビル
ブラウン管テレビが数十台重ねられて並べられた電化製品店
マンションと太陽
青空と道路
地下鉄通路
夕日と街並み
工場倉庫の屋根
建設途中の都庁

所々差し込む日常風景が1991年の問題定義としての材料となっているのでは🤔

そこに普通を装って暮らしている人々と世間に馴染めずはみ出た者の対比

人と違う思考と体に変貌した→ピノキオ√964(鈴木はぢ)

世間の目に怯え人々を監視し続ける→ひみこ(ONN-CHAN)

地位と名誉とお金とSEXで狂っていく人々→
ナリシマ(大坪光路)
秘書(原恭子)
隊長(三遊亭楽麻呂)
餓鬼(合田尚志)


映像から読み取れるモノは!?

世間からはみ出たピノキオの頭の先から足の先までグロテスクに変貌していく様🤮
気が狂い汚物にまみれて転げまくり落ちぶれて行くひみこ🤮
鎖に繋がれもだえ苦しむピノキオ🤮
手が付けられない状態になり危険を感じたひみこはピノキオを鎖で拘束するも鎖が解き放たれる様🤮
地下室から抜け出し奇声をあげて歩行者天国や商店街を走る様🤮
顔の皮を剥ぎ捨てるひみこ🤮
ひみこの頭を装着するピノキオ🤮

はみ出し者の末路
人の皮を被った狂人
分かり会えない人々
バブル崩壊
就職氷河期世代
諦めた若者
将来への絶望
他人に興味がない人々
ストレス社会
ネグレクト
貧困問題
蔓延る差別
治安悪化
闇バイト
無敵の人

壊れ落ちぶれていく日本を暗示しているのではと勘ぐってしまう…

余談ですが、
書いている途中から考察が崩壊していく…それだけ感じ取る点に重視した作品と言えるだろう…

考えるのではなく感じろ🤔
黄推しバナナ

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