牛丼狂

飼育の部屋 終のすみかの牛丼狂のレビュー・感想・評価

飼育の部屋 終のすみか(2003年製作の映画)
2.5
ピンク映画というくくりなのだろうか。一定数の濡れ場シーンを設けることで興行的に成立するというもの。監督たちはそういった規制のなかで自由に創作する。低予算ゆえに工夫した演出が散見される。
内容としては駅のホームの清掃員が、自分と重ね合わせてしまったOLを監禁してストックホルム症候群になるというもの。なにをもって愛かという話だが、個人的にはこんなものでは愛ではない。ただ男が自己中なのだと批判しなければならないが、しかし同情の余地があり突き放すことはできない。
直接は会話ができないからとカセットテープ越しで会話するというのが面白かった。また、男が社会に不信感を抱いた経緯となる事件の描き方が低予算ならではで斬新だった。
節々に本気を感じて丁寧に作られていると思った。
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