【ゴミ箱とヤる爺さん】
この世には『ピンク・フラミンゴ』、『ジャッカス』の100倍下品な作品があることを知った。『スプリング・ブレイカーズ』のハーモニー・コリンが撮った『TRASH HUMPERS』だ。
いきなり老人がゴミ箱や木を相手にシコシコやり、葉っぱを逸物に見立てヌルヌルと咥えるところから始まる。
2009年の作品には見えない程ビデオカメラの荒い映像。
当時のMEGWINだってこれより断然映像の質が良いっというよりか、底辺youtuber以下じゃねぇのかという程に下品で虚無な世界が広がっていた。
『ピンク・フラミンゴ』や『ジャッカス』は人々のゲテモノ見たさを刺激する作風だったから面白かった。
しかし、本作はゲテモノ映画としての娯楽性はない。かといってラース・フォン・トリアーの『イディオッツ』のように、社会的メッセージをナイフのようにして観客に突き刺してくる感じではない。
ただただ、監督の「狂ってるだろ!」という傲慢さを見せつけられているようで、中々キツイものを感じた。
余程のハーモニー・コリン好き以外は、すしらーめんりくの動画でも観た方が身のためだと言えよう。