ナナシ774

イニシエーション・ラブのナナシ774のネタバレレビュー・内容・結末

イニシエーション・ラブ(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

2023年10月現在
評価は3.3
意外と辛いですね。3.8ぐらいはあってもいい気がするんですけど‥‥‥。

これは見事に騙されました!
うまいなぁ~と唸ってしまうほどよく出来ていた。映像化不可能と言われた小説をこういう風に演出した堤幸彦はもっと褒められてもいいんじゃないでしょうか?
それに鈴木夕樹役の森田甘路もいい味出してました!

思えばちゃんとあれ?ってところ(便秘や服のタック、無理矢理なあだ名)はあったんですよね!
でも、こういう仕掛けのある映画は見抜いて優越感に浸るより騙された方が気持ちいいので良かったです!(しかもちゃんと伏線は張られている)

原作は未読ですが、どうやら原作だと鈴木(松田翔太)がマユ(前田敦子)の元へ駆けつけず、美弥子(木村文乃)が「辰也」と下の名前を呼んで終わりらしいのですが‥‥‥。
これだと、えっ?どういうこと?なに?怖い話?となる人もいるし、実際そうなったひとりです。
ネタばらしが始まった瞬間、ああ、そういうことか!と理解できると同時に、クライマックスにもなるこのシーンはあって正解だと思いました!

ただ映画の終わり方だとこの後どうなるの?と思ったのも事実。
だから、最後は辰也だけあの2人を見て気付いて終わるか、マユと辰也だけ気付いて終わるかだったら、辰也はマユとの日々は通過儀礼の恋だったんだなと思い知ったはず。
どっちにしろ夕樹には気付かず終わってほしかった。彼に罪は無いのだから。

ここではないかもしれませんが、他の方が唱えていた
辰也DV説
マユの方が中絶望んでた説
のふたつは、なるほどそうかもしれないなぁと感心してしまいました!

全てが分かってからもう一度見るのも面白いと思います!

余談ですが、この数日前にレベッカの映画を見たので少し嬉しくなってしまいました!