2007年の作品で、日本公開は2014年。
『父、帰る』のロシア人監督アンドレイ・ズビャギンツェフの長編第2作で、アメリカ人作家ウィリアム・サロイヤンの原作をもとに、夫婦のすれ違いと孤独が引き起こ…
この監督さん独特の
まったり "ため" の演出が
最大限に発揮され
分かり合えない
分かち合えない
夫婦の、
男女の溝が
詩的に丁寧に
描き上げられていた
.
一枚一枚が絵画のような
耽美な…
前作同様に終始溢れ出るタルコフ好きーは素晴らしい。同郷のフォロワーとしてはピカイチだろう。ただし、ストーリーも含め若干スノッブすぎる気はする。推理小説の如き伏線回収も流石なのだが、結局は「子供は社会…
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あまりにも語らなさ過ぎて受け手が考えざるを得ない作り。意図的に重要な部分を空白のままにするのは、子どもたちが遊んでいた絵画のジグソーパズルのショットを想起させる。あの絵画に意味があるんだろうか。
『…
このレビューはネタバレを含みます
この作品は、始まる時点で殆どが終わっている。
妻は夫婦関係が破綻したことを分かっていて、彼女の「打開の方法は何かあるはず」という言葉は、何も無い、と言っているに等しい。
誤解することが確実な「あ…
【第60回カンヌ映画祭 男優賞受賞】
『父、帰る』『ラブレス』等のロシアの巨匠アンドレイ・ズビャギンツェフ監督の長編2作目。
ズビャギンツェフ監督はすごく好きなのだがなぜかこの作品だけ観ていなかっ…
2人の幼い子供がいる夫婦。冒頭、奥さんの「赤ちゃんができた。あなたの子じゃない」という告白から始まります。
基本的にはサスペンスやスリラーのように感じながら、人間関係の滑稽さを揶揄したコメディのよう…