お互い空気のようになった夫婦
息子の事となると方向が分からなくなるエレナ
ちょうど良い時に
ちょうど良い理由が見つかる
きちんと道具も揃ってる
まるで悪魔が用意していたように…
エレナは正義をはかる天秤を持っていないのか
不本意ながらも意外と早く踏み破って怖いことする
平静では超えない一線
洗練されたインテリアが冬枯れのような
寂しい感じをより際立たせる
エレナは涙も出ない
踏み台にされた亡き者へ慰める言葉もない
ラストは風が凪ぐように静かに終わっていった
深い倫理観に否応なく意識を向けられた
すごい家族の構成です
自分も考えてはいけないことを考えてしまう
「父帰る」のアンドレイ・ズビャギンツェフ監督は
えぐい所を突いてきます