銀幕短評(#553)
「エレナ」(原題)
2011年、ロシア。1時間49分。
総合評価 68点。
なんじゃこりゃ、なんーじゃこりゃ。おまえ長いっちゅうねん、おまえ。えげつないな ほんま。
脚本(ホン)がしょうもないから、せいぜい 1時間くらいで終わるハナシを めっちゃ引き伸ばしとるのは分かる。まあ伸ばし方も なかなかええから、全体として見ごたえはある。でも ホンのクズさがどうしようもないな。こんなん映画にしたらあかんで。娯楽のないロシアくんだりでは こんなんでもええかもしれへんけどな。まあまあ さいごはやっぱり銭(じぇに)の はなしかいな、しょうもな。あほくさ、ええかげんにしたらんかい。
いちばんの見どころは あれやな、ちょうどまんなかくらいで出てくる オヤジと娘の会話やな。あれはよかったわ。ぎこちない、さりげない、腹をさぐる、そういうとこから おずおずと入っていく、疎遠な親子の会話や。あれは気に入ったで。
この映画をほめるとこ ゆうたら、音楽はだいたい全部よかったな。弦楽を中心に どっしりとさせたんは正解や。しょうもない映像をうまいこと補強しとったで。ゆうてもカメラづかいも そんなに悪うはなかったけどな。まあでも平板ちゅうたら やっぱり平板やで。
あと、娘の着てるコート、あれはええデザインで よう似おとったわ。あの変わった立ったエリが シュッとして かっこええねんな。
ああああ、しもた、やってもた。油断しとったら ついうっかりお国言葉が でてもうてるわ。わしの里が知れてまうな。せやさかい、前回「大阪少女」の感想文の最後でじぶんに注意しとったのに、スカタンこいてもた。つぎからはちゃんと標準語に戻さなあかんな。みなさん、すんまへんけど 今回のんは読まんかったことにしとってや。あんじょう、たのんまっせ。
みたいな、