きぬきぬ

エレナの惑いのきぬきぬのレビュー・感想・評価

エレナの惑い(2011年製作の映画)
4.0
この監督名憶えられない!というか発音難しい!でも凄い!映像が自然光を取り入れ美しいし、長回しの多用は人物を捉える動きも距離感も良い!
(実は後日、あれが自然光でなく、家もセット、鳥も調教されたと知り驚嘆!なんという色彩設計と時間感覚のバランス素晴らしい見事な撮影!構図はアンドリュー・ワイエスを参考にしているらしい!)

資産家の男性と再婚したエレナ。前夫との間の息子は無職で家族はエレナの夫の金を当てにしているどうしようもなさ。富裕さと貧しさの階層的な意識の違いが浮き彫りにされる。夫婦が元々は他人であり、親は自分の血を分けた子どもを愛し、子どもの悪いところも目をつぶる。夫の前妻の娘がエレナに辛辣に指摘した‘演じてる’の意味が、後半のサスペンスとなるが、その冷ややかさが恐ろしい。
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