オレンジマン

エレナの惑いのオレンジマンのレビュー・感想・評価

エレナの惑い(2011年製作の映画)
3.6
長回し長回し長回し長回しの上質なロシア東欧系の映画だった。
空気以外何もない部屋の長回しから始まって、家族で住む"ある種の"暖かさがある長回しで終わる。この映画は主人公の住む家の変化を軸にそれぞれの内面を描いている気がした。家から出るエレナは家の中のエレナとは違う。そこで音楽も変われば、エレナの表情も変わり、ストーリーが展開する。
しかしやはりセリフがほぼなく長回し中心だと深い心情を描き出すのはなかなか難しい(もちろんそれを見事にやってみせる監督や作品はある)。エレナがあのような行動に移ったのはなぜか。そこまで(夫を殺すほど)息子家族を溺愛しているようにも、夫を嫌っているようにも雰囲気は伝わってくるが決めてを欠いたまま(僕の中では)終わってしまった。
夫がジムへ行くために音楽をかけながら車を運転するシーンが1番好きだった。
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