銀幕短評(#553)
「エレナ」(原題)
2011年、ロシア。1時間49分。
総合評価 68点。
なんじゃこりゃ、なんーじゃこりゃ。おまえ長いっちゅうねん、おまえ。えげつないな ほんま。
脚…
倫理観揺さぶってきます。
不穏、暗い、地味。劇伴の入り方が不自然かつメロドラマみたい。登場人物に感情移入できない。それどころか常に彼らにイライラする。不穏な感じがどんどん増していくわりに何も起こら…
「一体 何様のつもりなの
ただ 人より財産が多いってだけでしょ
そんなもの変えられる ”弱き者”が先よ 」
ドストエフスキー
「世間の概念や俗人の肉体に 悪魔が宿っている」
「沈…
お互い空気のようになった夫婦
息子の事となると方向が分からなくなるエレナ
ちょうど良い時に
ちょうど良い理由が見つかる
きちんと道具も揃ってる
まるで悪魔が用意していたように…
エレナは正義をは…
静かに淡々と映し出される日常。削ぎ落とされた会話。冷めた空気が緊張感を呼ぶ。
映像が言葉を語るようで、目が離せなくなる。
8分近く、会話もなく、部屋の中と主人公の暮らしぶりが映し出されるだけの冒頭…
『父、帰る』(2003)で長編デビューにして金獅子を獲得して以来名だたる映画賞を獲りまくっているロシアの名監督ズビャギンツェフの2011年の作品。
皮肉にもかつて共産主義の盟主の地だったモスクワを…
2014年2月20日公開。 監督・脚本はアンドレイ・ズビャギンツェフ。
お金持ちと再婚した元看護師のエレナが、色々悩むお話。
『父、帰る』は最高に素晴らしかったけど、その後の『ヴェラの祈り』がタ…
アンドレイ・ツヴァイギンチェフ監督のファンになりました。オープニングの雰囲気の冷たさ、苦手な鳥の声、人間ドラマの始まり。冷徹な目で人間模様を追いかけて、面白く観ました。『ラブレス』同様、このタッチ魅…
>>続きを読むいつもながら冷たくて鋭く刺すような画面作りが得意なズビャギンツェフさん。
整然と秩序だった無機質な部屋。画面上で何回も繰り返される何でもないような日常の動作の中で、とんでもないことをやらかすエレナ…