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草原の実験のcookieのネタバレレビュー・内容・結末

草原の実験(2014年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

見放題がもうすぐ終了となるアマプラ作品のリストで見つけて鑑賞🎥

台詞が全くない!
その分、水のせせらぎや風のざわめき、鳥や虫の羽ばたき等、環境音の効果が圧倒的!🎶
(「とうもろこしの島」に共通する部分)

自然が美しい🏞️
慎ましい暮らしの中にも、押し葉やカーテン、絡み合う洗濯物等、詩的な映像が溢れている💫

少女の飾らない美しさが大きな魅力✨
表情は少なくても、三編みを解くシーンや、男性二人が闘うのを見て口元が緩むシーンは、もうすっかり大人を感じさせる💞

正装は最期の時を迎えるためだった👔
手際良くたった一人で埋葬する少女✮
(あの手紙には、こういったことも書かれていたのか?🤔)

果てしなく続いているように見えた大地の先は、閉ざされていた。諦めて家に戻ると...🏚️
この地で生き、幸せになるには、受け入れるのが当然なのか?観ていて複雑な気持ちになった😟
けれど、彼女は別の選択をする。
(私もそれを望んだけれど、男性目線だと違うかも?🤔)

淡々と描かれている中で、ピエロ的な表情や動きが生き生きして明るさを感じさせるロシア人青年。
スライドやマッチの光が印象的🌟
清貧な暮らしながら、世界地図🗺️を貼りラジオでオペラ🎶を聴いていたのは、少女の外界への憧れからだったのかも。彼なら連れ出してくれそうにも思える。

あやとりが日本と全く同じ!
二人の幸せな時間がゆったりと流れていた♡

ラストが衝撃すぎて、しばし呆然😧
そこにメッセージが凝縮されている。
ゆっくりと昇る太陽に涙がこみ上げてきた🌄
(といっても、それは太陽とは別物💥太陽を飲み込む父親の仕草は、身体が蝕まれていくことの暗示☀️)

旧ソビエト連邦、現在はカザフスタン🇰🇿のセミパラチンスク核実験場で、1949年から40年間に渡り行われた456回もの核実験がモチーフとなっている。

イヤホン🎧で聴いたのも良かったのだろう、96分間 映像と音だけでグッと惹き込まれ続けた💮

【notes】
●あの辺りに海はなく、あれは核実験による人造湖「原子の湖」。意識朦朧としていたのは、被爆を意味?
●鞄に入れた詩集📓
●馬🐎
●暑さで焼けるような石に水🌊
●翼のない飛行機🛩️
●手作りの赤い星✮
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