三樹夫

クライムハンター3 皆殺しの銃弾の三樹夫のレビュー・感想・評価

3.0
洋画意識ながらも『男たちの挽歌』の影響をヒシヒシと感じるガンアクション特化型Vシネクライムハンターシリーズの最終章。最終章と言ってもストーリーに繋がりがあるわけではなく、1作目で死んだ竹内力が別役で復活してくるし、又野誠治も今作に別役で出演しシリーズコンプリート出演を果たしている。
話は白目麻薬マンの清水健太郎に世良公則の元恋人辻沢杏子が攫われたので、竹内力とソバージュ女刑事と手を組み助けに行くというもの。
パトカーが壁ぶち破ってぶっ込んでくるなど、とりあえず車でドンガラガッシャーンと突っ込むスタイル。今作で一番ブチ上がるのは、世良公則と竹内力がハコ乗りして前進し鉄砲をバカスカ撃つシーンで、一気にボルテージが上がる。そこから最終バトルだが『男たちの挽歌II』みが多分にあった。
1作目はちょい役だった竹内力がダブル主演ぐらいの勢いで活躍しており、「Santa Claus is here」と竹内力のカッコいい英語台詞も堪能できる。

シリーズの中で一番しっとりしておりストーリーも一番まとまっているが、ハチャメチャさは無くなりこじんまりした印象を持ち、なんか盛り上がらねぇなというのが続く。回を重ねるごとにちょっとずつ本編の長さが増えているが、シリーズ最長(といっても77分しかないけど)の今作を引っ張り切れる程のストーリーではなかった。辻沢杏子が囚われたのでまず竹内力の所に行き戦い、そして世良公則、竹内力、ソバージュ女刑事の三人で清水健太郎の所に行き戦うが、今度はソバージュ女刑事が囚われると同じことを二度繰り返しているし、悪い意味でRPGのシナリオ感がある。
竹内力のことクォーターバックって呼ぶのダセェ。洋画意識なんだろうけど、一体何の洋画を参考にしてるんだろう。クォーターバックとかって呼び出すクソダサ洋画あれば観てみたい。後、なんであんなところに信号あるの。
三樹夫

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