精神科に入院しているマイケル(ドラン)の主治医が失踪する。居場所を知っているのはマイケルだけ。病院の医院長がマイケルと対話して真実を暴こうとする心理サスペンス。ほぼ密室劇です。
マイケルはとても賢くて、はぐらかしたり、騙すのがうまい。そんなマイケルに翻弄される医院長。ラストにマイケルの本当の目的が明らかになる。
退屈になりそうな地味な作品なのに、会話のやりとりだけで惹きつけるられるのは、ドランの演技力と魅力ありきかな。
ゾウの数え歌が出てきますが、ゾウがたびたびカギとして出てきます。その結びつけ方が興味深い。
母の愛の渇望、同性愛など、ドランにピッタリの内容。彼が出演を熱望したのも納得のハマリ役。親に愛されずに育つことの悲劇でした。